アミノ酸は全部で約18種類あり、そのうち8種類は人間の体内で合成できず食品から摂取しなければいけません。
そのため「必須アミノ酸」と呼ばれています。
乳幼児や子供の場合は、合成できないものが更に一種類多くなります。
たんぱく質は、いわばアミノ酸というユニットが集まって組み立てられたものですが、個々のたんぱく質はすべて異なったアミノ酸の構成から成り立っています。
アミノ酸が体内に取り込まれると、アミノ酸によって脂肪分解酵素であるリパーゼが、内臓脂肪や皮下脂肪を分解していきます。
分解された体脂肪は血液中に送り込まれ、さらに運動をすれば脂肪を含んだ血液が筋肉に流れ込み、有酸素運動により体脂肪はエネルギーとして燃焼していきます。アミノ酸を摂取して運動することで、脂肪をより効率的に燃やすことができます。
しかし、この後に有酸素運動をしないと脂肪は分解される前の体脂肪の状態に戻ってしまいます。
アミノ酸の種類(18種類)
必須アミノ酸
人間の体内で合成できないため、食事から摂取しなければならないアミノ酸のことです。必須アミノ酸は、タンパク質の構成成分であるだけでなく、エネルギー産生、神経伝達、ホルモンの合成など、様々な生体機能に関与しています。
- バリン 筋肉の成長や修復に重要な役割、疲労回復
- イソロイシン 筋肉の成長や修復に重要な役割、エネルギー産生
- ロイシン 筋肉の成長や修復に重要な役割、タンパク質合成を促進
- メチオニン 肝臓の解毒作用を助け、コレステロール値を下げ、抗酸化作用
- リジン 成長ホルモンの分泌を促進、筋肉の成長や修復、アミノ酸の運搬や代謝
- フェニルアラニン ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の合成
- トリプトファン セロトニンの合成
- スレオニン 骨や皮膚の形成に重要な役割を果たしています。また、抗酸化作用
非必須アミノ酸
非必須アミノ酸とは、人間の体内で合成できるため、食事から摂取する必要がないアミノ酸のことです。非必須アミノ酸は、タンパク質の構成成分であるだけでなく、エネルギー産生、神経伝達、ホルモンの合成など、様々な生体機能に関与しています。
- アラニン グルコースの合成、エネルギー産生に貢献、肝臓の解毒作用補助
- アルギニン 免疫力の向上、血管の健康維持、疲労回復
- アスパラギン酸 成長ホルモンの分泌促進、筋肉の成長や修復の補助、免疫力の向上、血管の健康維持、疲労回復
- アスパラギン グルタミン酸の合成、神経伝達物質の合成、抗酸化作用や疲労回復
- システイン 抗酸化作用、肝臓の健康維持
- グルタミン 免疫力の向上、疲労回復、筋肉の成長修復、脳のエネルギー源
- グルタミン酸 神経伝達物質の合成、脳の働きを活発化、味覚の認識
- グリシン 抗酸化作用、老化や病気予防、脳の働きを活発化
- プロリン コラーゲンの合成、肌や骨の健康維持、抗酸化作用
- チロシン 神経伝達物質の合成に利用され、気分や集中力の向上