植物の皮にはダイエット成分が凝縮している!
最近、アメリカなどで密かなブームになりつつあるのが、ホールフードダイエット!
野菜や果物などの植物を皮ごと食べるのがその方法なのですが、実はこの皮は、ダイエット成分の宝庫なんだそう。
皮を食べると、硬くてゴワゴワひた感じがありますが、このゴワゴワがまさに食物繊維なのです。
ごはんでも殻つきの玄米は白米に比べて、食物繊維が6倍も多く含まれていますが、野菜や果物もこれと同じです。
実よりも皮の部分に食物繊維が多く存在しています。
食物繊維は、食事の満腹感を高めたり、血糖値の上昇を緩やかにして体脂肪をつきにくくしたり、腸の働きを活性化して便通を促したりなど、痩せ効果がいっぱいです。
なので、野菜や果物は皮こど食べた方が、ダイエット効果もアップします。
硬くて食べにくい場合は、煮たり、焼いたりなど加熱することで、食べやすくなります。
皮や痩せ効果は食物繊維だけにとどまりません。
なすの紫やきゅうりの緑、りんごの赤など、野菜や果物の皮は色鮮ですが、これらの色素すべてポリフェノールの色なんです。
ポリフェノールは高い抗酸化作用があり、細胞の働きを潤滑にし、代謝の良い体づくりをサポートしてくれます。
ちなみに、大豆の黄色もポリフェノールの1種である大豆イソフラボンの色なのだそう。
つまり、大豆のカスの部分である、おからにこそ、大豆イソフラボンは多く存在してるってことに。
やせ&キレイ成分が詰まっている植物の皮は、捨てずに丸ごと食べるのが正解です。
ダイエットに役立つ優秀な皮
■たまねぎの皮

(代謝アップ)
血流を良くして代謝をスムーズにします。
ケルセチンは茶色い薄皮に多く含まれているポリフェノールの1種。
高い抗酸化作用で活性酸素を除去する働きがあり、血流の改善や代謝の向上を促します。
■さつまいもの皮 (ビタミン C)
(便秘解消)

2つの食物繊維が便通を促進!
整腸作用のある不溶性食物繊維で、さつまいもを切ると出てくる白い液がヤラピン。
皮のあたりに豊富です。
他にも水溶性食物繊維のリグニンも含まれています。
■すいかの皮
(むくみ解消)

余分な水分を排出してむくみを解消してくれます。
シトルリンは尿をつくる尿素サイクルに関わるアミノ酸の1種で、白い皮部に多く含まれています。
利尿作用により、体内の水分量が調節され、むくみにくい体をつくります。
■グレープフルーツの皮
(冷え改善)

血行を良くして末端の冷えも改善!
ヘスペリジンはグレープフルーツの皮や袋、すじの部分に多く含まれるポリフェノールで、毛細血管を強化する働きがあります。
手足など末梢血管を拡張し、冷え改善に効果あり。
外皮だけむいて房ごと食べるのが良いでしょう。
その際、白いすじまで取ってしまわずに、なるべくつけたまま食べると、さらにヘスペリジン度がアップします。
その他、以下のような食物の皮には、ダイエットに効果的な栄養素が豊富に含まれています。
- りんごの皮:食物繊維、ポリフェノール
- にんじんの皮:β-カロテン、食物繊維
- かぼちゃの皮:食物繊維、ビタミンA
- バナナの皮:食物繊維、レジスタントスターチ
これらの食物の皮は、食べずに捨ててしまうことが多いですが、ダイエットに効果的であるため、積極的に摂取しましょう。
なお、食物の皮は、洗ってよく火を通すようにしましょう。また、食べ慣れない皮は、少量から始めるようにしてください。